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背骨治療の専門医に聞いてみました

腕や脚のしびれは黄色信号です悪化する前に専門医に相談を

山田 周太先生
医療法人 厚生会 虹が丘病院 整形外科医師
Dr. PROFILE
2007年信州大学卒業
資格:日本整形外科専門医、日本脊椎脊髄病指導医
首(頸椎)の疾患(頚椎症)には、大きく分けて「神経根症」と「脊髄症」とがあり、特に後者は、全身の動きを司る重要な脊髄という神経を圧迫し、手足の痛み・麻痺といった症状を引き起こすことがあります。進行すると非常に深刻な状態を引き起こすことがあるので、早い段階での手術も必要になります。近年、従来の手術法と比べて患者さんの負担が軽減され、早期の社会復帰も望める「内視鏡手術」が可能になっています。その詳細について、虹が丘病院 山田周太先生にお話を伺いしました。
Q
頸椎に異常がある場合、主にどのような症状が出てくるのでしょうか?
Q
代表的な頸椎の疾患である「頸椎椎間板ヘルニア」と「頸椎症性脊髄症」についてお教えください
「頸椎椎間板ヘルニア」と「頸椎症性脊髄症」
「頸椎椎間板ヘルニア」と「頸椎症性脊髄症」
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加齢とともに頸椎を構成する椎骨や椎間板などの組織が変性し、首や肩に痛みが出る状態を頚椎症と言います。
「頸椎椎間板ヘルニア」は、椎骨と椎骨の間にあるクッションの役割をする椎間板が飛び出すことで、脊髄や神経根を圧迫(頚椎症性神経根症)する疾患です。30代~60代の男性に多く見られますが、20代や80代の方にも発症することがあります。遺伝子異常の関与があるとされているといわれますが、はっきりとした原因は分かっていません。「頸椎症性脊髄症」は、早ければ50代頃から加齢性変化によって椎骨や椎間板が変性して脊髄が圧迫され障害が出てくるものです。「頸椎椎間板ヘルニア」、「頸椎症性脊髄症」ともに、先述のように首の痛みやしびれ、手指の動かしにくさなど同じような症状が出ますが、発症する年齢なども診断の目安になります。

Q
「頸椎椎間板ヘルニア」、「頸椎症性脊髄症」を予防することはできるのでしょうか? また、どのようなタイミングで整形外科を受診したほうがいいでしょうか?
頸椎
頸椎
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直接的な原因が分かっていないということもあり、これらの疾患を完璧に予防するのは難しいです。しかし、頸椎疾患を発症する方の中には、姿勢やアライメント(骨や関節の配列)が悪かったり、首を支える筋肉が弱っていたりしていて、首が不安定な状態になっていることがあります。頸椎疾患を予防するためには、猫背のような姿勢になって首が前に垂れていかないように、頸椎が安定した良い姿勢を心掛けることが重要だと思います。
頸椎に疾患がある場合、首や肩に痛みがでることもありますが、そのような症状よりも「手指のしびれ」や「動かしにくい感じ」が出てくれば頸椎に何らかの障害があるかもしれませんので、一度整形外科を受診していただきたいと思います。